子どもの絵が絵本に、自分の30年後がそこに ─ AIで思い出を遊ぶ3選

2026.05.15

活用

子どもの絵が絵本に、自分の30年後がそこに ─ AIで思い出を遊ぶ3選

子どもが描いたキャラクターを絵本の主人公に、家族写真をジブリ風イラストに、自分の写真を10年後・30年後の姿に ── AIで思い出を眺め直す、心が動く使い方3選。「面白いAI使い方」シリーズ最終回。

AIで「思い出を遊ぶ」

AIの記事は実用ばかりが目立ちます。しかしAIが家族や個人にもたらすのは、「業務改善」だけではありません。子どもが描いた絵を絵本のキャラクターに、家族写真をジブリ風のイラストに、若い頃の自分を30年後の姿に。AIで思い出を眺め直す、新しい遊びが広がっています。

シリーズ最終回(第5弾)の本記事では、実用というより心が動くAIの使い方を3つ取り上げます。週末に家族で試して、SNSで共有して、思い出のアルバムをひらき直すきっかけに。

Article Image

使い方① ─ 子どもが描いたキャラクターを、絵本の主人公にする

幼稚園や小学校で子どもがクレヨンで描いた、その子だけのキャラクター。冷蔵庫に貼られた1枚を写真に撮ってAIに渡し、「このキャラクターを主人公に短い絵本を作って。森を冒険する話で」と頼むと、子どものキャラクターを保ったまま、絵本のページがいくつも生成されます。

  • プロンプト例:「この子どもが描いたキャラクターを主人公に、5ページの絵本を作って。話の筋は『勇気を出して友達を助ける』で、絵もキャラクターの雰囲気を保って描いて」
  • 対応モデル:Nano Banana Pro(画像)+ ChatGPT/Claude(ストーリー)の組み合わせが手堅い。最近はChatGPT Imagesも1プロンプトで複数枚生成できる
  • 家族の楽しみ方:印刷して製本サービスに出すと、世界に1冊の絵本ができる。誕生日プレゼントや祖父母への贈り物に
  • 作品の生成例としてnote「ChatGPTアニメ化機能」romptn「アニメ風画像生成」が、子どもの絵を出発点にした生成例を載せています。

    使い方② ─ 家族写真を、ジブリ風アニメイラストに変換する

    家族の集合写真、結婚式の1枚、ペットとの記念写真。AIに渡して「ジブリ風のイラストにして」と頼むと、優しいタッチのアニメイラストになって返ってきます。SNSアイコンや年賀状、家族カレンダーの素材として人気です。

  • プロンプト例:「この家族写真を、ジブリ風の優しいイラストにして。背景は緑豊かな田園風景で」
  • スタイルバリエーション:ジブリ風以外にも、水彩画風、線画イラスト、ポリゴン3D風、油絵風など。家族の好みに合わせて変えられる
  • コピーライト:『ジブリ風』はジブリ作品ではない。商業利用や大規模公開には注意。家族内での楽しみや小規模なプライベート用途が無難
  • やり方の解説としてYouCam「ジブリ風生成のやり方」が手順付きで分かりやすい。

    使い方③ ─ 自分の写真を、10年後/30年後の姿に変える

    若い頃の自分を、現在の年齢に変換する。あるいは、いまの自分を30年後の姿にしてみる。AIに写真を渡して「この人を10年後の姿にして」「30歳の頃のこの人を、現在の60歳の姿にして」と頼むと、その通りの推測画像が生成されます。両親の若い頃を見たり、自分の老後を想像したり、家族の歴史を眺めるのに使えます。

  • プロンプト例:「この若い頃の祖父の写真を、80歳の現在の姿に変えてみて」「この20歳の私を、50歳になったらどうなるか想像して」
  • 使い方の妙:亡くなった家族の若い頃の写真しか残っていない場合に、晩年の姿を推測して描いてもらう、という使い方もある(家族の同意のもとで)
  • 注意:生成は推測なので、本物とは違う。あくまで「もしかしたらこんな感じだったかも」の参考として
  • 「思い出を整える」のは記憶だけの仕事だと思われていましたが、AIで「思い出を眺め直す」ことができるようになりました。家族の歴史を視覚的に追体験する、新しい遊びです。

    シリーズ全体の振り返り ─ AIは「日常」から始まる

    全5本のシリーズを通して伝えたかったのは、AIは「業務効率化」より先に、まず日常の身近な場面で気軽に試せる、ということでした。

  • 第1本:写真を整える ── 不要物消去、白黒のカラー復元、部屋の模様替え、商品写真クリーン化
  • 第2本:旅・外食 ── 海外メニュー翻訳、手書き解読、植物薬識別、写真の場所推定
  • 第3本:机を片付ける ── レシート→家計簿、手書きメモ→図解、議事録→ToDo
  • 第4本:暮らしを軽く ── 冷蔵庫献立、パントリーレシピ、バーチャル試着、観葉植物診断
  • 第5本:思い出を遊ぶ ── 子の絵→絵本、写真→ジブリ風、自分→30年後の姿
  • 業務AIの導入を成功させるには、社員一人ひとりが日常でAIに馴染んでいる必要があります。家庭で軽く触れた経験が、職場での「これ、AIにやらせてみよう」という発想につながります。

    おわりに

    Kurasakuでは、業務AI導入の前段として、社員のAIリテラシー研修・体感ワークショップをご提供しています。「業務に入る前にまず社員に楽しんでもらいたい」「研修ではなく実体験型で進めたい」というご相談、お気軽にどうぞ。

    技術ブログ一覧へ戻る