机の上の「紙」を、AIに食べさせる
経費精算のためのレシートの山。会議で殴り書きしたノート。スマホで撮った大量のホワイトボード写真。これらを後で整理する仕事は、地味で時間がかかるわりに、誰の評価にもつながりにくい。「面倒」の典型例です。
シリーズ第3弾の本記事では、撮るだけでデジタルに整うAIの使い方を3つ取り上げます。経費精算が早くなり、会議のあとの議事録がほぼ自動で出来上がり、手書きのメモがスライド貼付け用の図解に化けます。中小企業の総務・経理・営業まで、あらゆるホワイトカラー業務に効きます。

使い方① ─ レシートの山を、Googleスプレッドシートにする
経費精算で出張ごとに溜まる10〜30枚のレシート。これを写真に撮ってAIに送り、「日付、店舗名、品目、金額、支払い方法を表にして」と頼むだけで、CSV形式の表が返ってきます。あとはスプレッドシートに貼るだけ。
実例としてnoteの「レシートOCR→家計簿」やITC和歌山の「スマホで撮るだけ」が、撮ったらすぐ表になるフローを写真付きで紹介しています。
使い方② ─ 手書きメモを、清書された図解にする
ホワイトボードに描いたフローチャート。打ち合わせ中にA4ノートに走り書きした関係図。会議後にこれをきれいに清書するのは、地味だけど時間のかかる仕事です。AIに写真を渡して「これをきれいなフローチャートにして」と頼むと、PowerPointやGoogleスライドに貼れる清書版が返ってきます。
実例としてQiita「手書きフローチャートをデジタル化」、note「手書きメモが図解になる日」が分かりやすい実例集です。
使い方③ ─ 議事録メモから、決定事項とToDoを抜き出す
前回の音声AI記事でも触れましたが、テキストメモから「決定事項・担当者・期限・確認事項」を整理する作業もAIの得意分野です。ホワイトボードを撮った写真でも、Slackのスレッドのスクショでも、いったんAIに渡すと、固定フォーマットで整理された箇条書きが返ってきます。
「議事録を書く時間」より「議事録を読み返す時間」を短くする方が、組織の生産性に効きます。AIは前者を肩代わりするツール、と捉えると価値が見えやすいです。
導入のコツ ─ 1日1枚から始める
3つの使い方すべてに共通するのは、「最初から完璧を求めず、1日1〜2枚から試す」が現実的、ということです。社内全体で運用しようとすると合意形成や情シス確認に時間がかかりますが、まず個人レベルで「自分のレシートを試しにAIに通してみる」「自分の手書きメモを清書してもらう」と始めれば、すぐに効果を実感できます。
おわりに ─ 紙の片付けから始める社内DX
「紙の整理」は地味ですが、全社員が抱える共通の負担です。ここをAIで軽くできれば、AIへの社内合意も得やすく、もっと大きな業務改善(電話対応、営業ロープレ、需要予測など)に進む足がかりになります。
Kurasakuでは、紙の整理AIから始める社内DXの伴走支援を行っています。「うちの経費精算が地獄」「議事録に毎週何時間も使っている」といった具体的なお困りごとから、お気軽にご相談ください。
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